お冠船に帆をおろすさわぎはやんで、
はやお
あれ
どれ黒髪
黄金三つ星てり渡る
そこからおす唐 按司すゐ、
まばゆいばかりの尊いみ姿を
今日こそは妾もをがみにいきます。
島には雲わき燕がすぢかひに飛ぶ。
鴛鴦のやうなお冠船はふわふわと
湾内にねむつて濃い夢をむさぼる。
森には福木 黄いなる花さく。
お冠船をどりの日はいつごろか。
うしイは夜もすがら胸にゑがいた。
あてやかな若按司が
または女躍 役者かこまやかな足どりを
」国書刊行会
)沖縄毎日新聞(明治四十二年〜大正三年)篇」法政大学沖縄文化研究所、1988(昭和63)年9月20日発行では判読不可の文字を「